さてさて、一体どんな過去世?パラレルワールド?に行くのやら…とドキドキしてたら
真っ先に見えたのは真っ暗な空間に浮かぶ星々・・・
「え?宇宙空間?もしかしてよその星で生きてたときの過去世?」と思ったのですが・・・
私自身も地面に降りるような感覚を味わいました。
見えてきたのは殺風景な場所でした。草木が生えているだけの荒涼とした土地で田んぼや畑、人家も見当たりません。
遠く地平線がうっすらオレンジ色に染まりつつあり、まもなく朝を迎える風景でした。
はい、ここでBGMを聴きながらお話に没頭してください(笑)
グリーグ 組曲『ペール・ギュント』より 『朝』
まさに物語の始まりを象徴するかのようなBGMです。
気が付くと視界の右端に道祖神のようなものがあるのに気づきました。
それは近づくにつれどんどん成長して大きくなり、私の背丈を超えるほどのお地蔵さんになりました。
お地蔵さんは斜めに背を向けるように立っています。
(ヘタな合成でごめんなさい。実際のお地蔵さんは地平線の方を向いていました)
H先生に促され、私はお地蔵さんの前に回り込み、下から見上げながらこう尋ねました。
「あのー、今の私に最も影響を与えている過去世の自分に会いに来たんですけど。どこに行けばいいんでしょう?」
お地蔵さんは黙って地平線を指さしました。
えー?あんなとこまで歩くのー?仕方なくそちらに向かってポコポコ歩いていくとやがて2人の人物が見えてきました。
侍たちが斬り合いをしています。
江戸時代か!?
「先生、お侍さんが果し合いをやってますよ!」
とまどう私に先生は「では彼らに話しかけてみましょう」と。
斬り合いに割って入り、彼らにどこに行けばいいのか尋ねてみると。
一人は刀をだらりと垂らしてうつむいて、やるせなさそうにつま先で地面をつんつんしてました。「あー、だりぃー。」って感じで。もしもタバコなんか持たせたら一服してペッと地面に投げつけそうな雰囲気でした。
もう一人はすごく恥ずかしがり屋さんで、私が顔を覗き込もうとしても手で隠して絶対顔を見せないんです。「いやーーん」みたいな恥ずかしがりっぷり!
乙女心満載の陰キャ侍かっ!!
しつこく尋ねてようやく陰キャ侍は顔を片手で覆ったままもう片方の手で「あっち」と指さします。
えーー?また歩くのぉ~?
ここでちょっと解説。セッションが終わるまでこの2人の侍がどういう関りがあるのかさっぱり分かりませんでしたが、終わった後何となく分かりました。
私見ですが、彼らは直接何の関係もない登場人物です。ただ、私が訪れた世界が江戸時代であることを理解させるためのメタファー的な存在だったのです。
この物語の中に作り出されたバーチャルヒューマンみたいなもんですかね。
だから彼らは本当の侍でも実在した人物でもなく、役割を果たすために私の前でチャンチャンバラバラやってみせてくれたのです。
その証拠に果し合いを中断されても怒る様子もなく、あの「あーたりぃー。」みたいな態度も臨時雇いのエキストラみたいでうなづけるし、もう一人の陰キャに至っては、あの時代に侍があんなにまともに人と会話もできない恥ずかしがり屋だったら、すでに生きていられなかったでしょう。(しかも彼は今及び過去世の私の特徴をデフォルメした存在だったかもしれません)
その後私が立ち去ったあとも果し合いを続けることもありませんでした。「はあ、終わった終わった、やれやれ、たりぃな、おい。帰ろうぜ。」って感じで消えたように思います。
また、今までたくさんヒプノを受けてきましたが、今回は最も回りくどくて時間がかかりました。この後も回りくどい展開がずっと続きました。
大概過去世の自分に会いに行く時は、さっさとその現場に行ってすぐ会えるんです。
これは今回のミッションである「秘密を守らなければならない、私は知られてはならない」原因を探ることを象徴しているようだし、それだけ過去世の自分が容易にたどりつけないようにさせているのでしょう。また、顕在意識も心の準備というか、納得したり認識したりするためにはそれだけの時間が必要だったのかもしれません。
このあと続くお話も、実際はもっと回りくどいのですが、ある程度端折って先に進むよう記述していきます。
③へ続く。
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