私はいつもゴキブリ対策に精油を使用しております。そこで今回はゴキブリ対策のスプレーについてお伝えしようと思います。
まず、ゴキブリが嫌う香りと成分でかなりおすすめするのは
「クローブ・リーフ」の「オイゲノール」、
「ハッカ油(和種薄荷)」の「メントール」、
「ベチバー」の「ヌートカトン」です。
クローブの精油について
クローブの精油は作られる部位の違いで3種類あります。以下、オイゲノールの含有量も含めて解説します。
クローブ精油の種類とオイゲノール含有量
クローブ・リーフ(葉): 約80% 〜 90%
3種類の中で最も含有率が高く、価格も比較的安価です。香りはやや鋭く、木のようなニュアンスがあります。
クローブ・ステム(茎): 約85% 〜 92%
リーフと同等か、ロットによってはそれ以上に含まれることもありますが、流通量はリーフより少なめです。
クローブ・バッド(つぼみ): 約70% 〜 85%
香りが最も芳醇で、アロマセラピーや料理によく使われますが、オイゲノール含有量自体は他の2つに比べるとやや控えめです。
ということで、ゴキブリ対策として「オイゲノールの濃度」と「コストパフォーマンス」を重視するのであれば、「クローブ・リーフ」が最適解です。
ハッカ油とペパーミントの比較
最強のベチバー/驚異の忌避率ほぼ100%
ベチバーに含まれるゴキブリ忌避の主要な有効成分は、「ヌートカトン」や、ベチバー特有のケトン類である「α-ベチボン」「β-ベチボン」などです。
九州大学などの研究で、ベチバーがゴキブリに対して極めて高い(ほぼ100%に近い)忌避率を示すことが確認された際、これらの成分が重要な役割を果たしていることが分かりました。
ベチバーの主な忌避成分
ヌートカトン (Nootkatone): グレープフルーツの皮などにも含まれる成分ですが、ベチバーの根にも豊富に含まれています。ゴキブリだけでなく、シロアリやダニ、アリなどに対しても強力な忌避・殺虫効果を持つことが知られています。
α-ベチボン & β-ベチボン (α-Vetivone / β-Vetivone): ベチバー精油を特徴づける主要成分です。これらは「セスキテルペンケトン類」に分類され、ゴキブリが本能的に避ける刺激物質として機能します。
クシモール (Khusimone) や ジザナール (Zizanal): これらもベチバー特有の成分で、昆虫に対する強い忌避作用があることが報告されています。
ベチバーの凄さは、「成分の重さ(揮発のしにくさ)」にあります。
持続力が違う: ハッカ油のメントールは分子が小さく、すぐに香りが消えてしまいます。一方、ベチバーのヌートカトンやベチボンは分子が大きく重いため、一度散布するとその場に長く留まり、バリア効果を数週間〜数ヶ月持続させる力があります。
相乗効果: ベチバー単体でも強力ですが、ハッカ油に含まれる「メントール」とクローブに含まれる「オイゲノール」と、ベチバーの「ヌートカトン」が合わさることで、ゴキブリの感覚器官を多角的に刺激し、より強力な拒絶反応を引き起こします。
最強ブレンドの黄金比率
つまり「クローブ・リーフ」+「ハッカ油(和種薄荷)」+「ベチバー」が最強の組み合わせということになります。この組み合わせでスプレーを作り、ゴキブリが侵入しそうな場所や潜んでいそうな場所にスプレーしましょう。自作のスプレーは香りが長期間持続しないので1-2週間おきに使用することがポイントです。
クローブ・リーフ: 10滴
ハッカ油: 7滴
ベチバー: 3滴 (合計 20滴 = 約1ml)
ポイント: ベチバーは非常に粘り気が強く、香りの持ちを良くする「保留剤」の役割も果たしてくれますが、入れすぎると土の香りが強くなりすぎるので、少なめから始めるのがコツです。
玄関や窓際の隙間: 外からの侵入ルート。
シンクの下や冷蔵庫の裏: 湿気と熱があり、彼らが好む場所。
ゴミ箱の周り: 臭いに寄せ付けないためのバリア。
ペットには禁忌です
残念ながら今回挙げた3種類すべてが、ペット(特に猫や小鳥)にとって非常に危険です。
ペットの種類によってリスクの度合いが異なります。
1. 猫にとっての危険性(最も危険)
猫は植物由来の化学物質を肝臓で解毒する能力が低いため、精油成分が体内に蓄積されやすく、中毒症状(嘔吐、ふらつき、最悪の場合は肝不全)を引き起こす恐れがあります。
クローブ・リーフ: 含有成分の「フェノール類(オイゲノール)」は猫にとって特に毒性が強く、絶対に避けるべき精油の筆頭です。
和種ハッカ(メントール): 刺激が強すぎて、神経系や呼吸器に悪影響を与える可能性があります。
ベチバー: 他の2つに比べれば毒性は低いとされますが、それでも猫の体質には合いません。
2. 小鳥にとっての危険性
小鳥は呼吸器系が非常に敏感です。空気中に漂うわずかな精油成分でも中毒を起こし、落鳥(死亡)の原因になることがあるため、同じ部屋での使用は厳禁です。
3. 犬にとっての危険性
犬は猫よりは解毒能力がありますが、それでも注意が必要です。
クローブ・リーフ: 刺激が強すぎるため、低濃度でも皮膚トラブルや体調不良の原因になります。
和種ハッカ: 嗅覚が鋭いため、人間には心地よい香りでも犬にとっては耐え難い刺激臭になり、パニックやストレスを引き起こすことがあります。
ペットがいる環境で対策する場合のアドバイス
もしペットと一緒に暮らしている場合は、以下の方法で「直接触れさせない・吸わせない」工夫が必要です。
散布場所を限定する: ペットが絶対に立ち入らない場所(戸棚の奥、冷蔵庫の裏、シンクの下の密閉空間など)だけに限定して使用してください。
空気中にスプレーしない: 空間全体にスプレーすると、ペットが吸い込んだり、毛に付着した成分を舐めとったりしてしまいます。コットンに精油を染み込ませて、ペットの手が届かない隙間に置く「設置型」の方が比較的安全です。
しっかり換気をする: スプレーなどを使用する際は、必ずペットを別の部屋に移動させ、香りが落ち着くまで十分に換気を行ってください。
その他の注意事項
●複数の混合を勧めた理由
1種類だけの精油ではゴキブリが慣れて耐性ができてしまったり、最初からその香りが平気な個体がいます。3種類合わせることで隙間なく対応できるということです。
●プラスティック類は溶ける可能性があります。
オイゲノールはプラスチック(特にスチロール樹脂など)を溶かす性質があります。スプレー容器を作る際は、ガラス製か遮光性の高いPE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)製のものを選んでください。
●「キャットニップ」も猫には危険上記3つの最強ブレンドの他に「キャットニップ」の成分「ネペタラクトン」も、ゴキブリ除けにいいとされています。市販の忌避剤(DEET)の10倍近い忌避効果を持つとのことです。ですが、猫が興奮してしまうため、この精油も猫のいる家庭では使用しないでください。
● 避けるべき香り
「バニラ」などの甘い香りはゴキブリを引き寄せてしまう可能性があるため、対策中は併用を避けるのが無難です。ゴキブリは玉ねぎの香りも好きだそうです。(だからホウ酸団子に玉ねぎを混ぜるんですね)あまりたくさん玉ねぎを台所に保管するのは避けたほうがいいでしょう。いくら最強ブレンドのスプレーを使用していても期待した効果が得られにくいです。
● 精油は皮膚への刺激が強いです
皮膚に精油が直接触れないよう、ゴム手袋をして作業してください。
次回は具体的に最強ブレンドスプレーの作り方をご説明します。
(1-2行で簡単に説明できるのでそんなに難しいことではないのですが、初めて作る人で気の早い人が説明文を最後まで読まないで取り掛かり、スプレー作りに失敗した事例を何回か見かけましたので)



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