店長michikoです。
私はアラクノフォビア (Arachnophobia)=クモ恐怖症です。
ハエトリグモくらいならまだ大丈夫なのですが、西日本に生息するアシダカさん(通称:軍曹)が恐怖で恐怖でたまりませんでした。
軍曹のことを知らない方は自己責任で画像検索してください。実物は画像より20%増しくらい気持ち悪いと言う人がいましたが、さもありなんです。私は画像すらも見られません。
あれを見るくらいなら東南アジアの「クロスジヒトリ」のほうがまだマシです。(閲覧注意)実物は見たことありませんが、インターネットの画像を凝視できましたので。
子供のころから奴(ここからあとは”奴”呼ばわりさせてください)を見てはこの世から自分が消えたいと思うほどでした。身の毛もよだつ恐怖、そしてそんな奴らが存在するこの地球に生まれたことへの絶望感…etc
「寒い北海道にでも移住したいなー」なんて本気で思っていました。
そんな私も東京に出てきて早40年以上。
この間有難いことに奴と出会ったことはありませんでした。
1回だけ奴の幼体(直径4-5cm)を見かけただけです。あのときはたった数センチの奴を必死の思いで片づけました。(実家にいた頃は全て親に頼っていましたからねー)
それ以外、この40年間、都内を何度も引っ越ししましたが、どこに行っても出会いませんでした。
因みに横浜は激戦区だそうですね。とあるアラクノフォビアさんたちが集う掲示板で知りました。また、温暖な千葉にも居るとのことです。
実は東京にもいるようです。
けど、少なくとも私はこの40年間、どこにいても出会ったことがないのです。
東京って、東京ってなんてすばらしいの!
寒い北海道にいかなくったって、東京でいいじゃないの ワァ~オ♪
私は東京にいる限り守られている、と強く信じるようになりました。
年取ったら田舎に帰りたいと思っても、奴があの地に生息している限り、私は絶対帰らない、このまま安全地帯の東京でこの生を終えるのだ、と決意するほどでした。
あるとき量子力学に関する話でこんなエピソードを目にしました。
アラクノフォビアの女性が毎朝鏡に向かってお化粧するとき、化粧台の引き出しに手を入れて手鏡を取り出そうとしたら奴を掴みだしてしまう―そんな妄想を毎日していたそうです。
来る日も来る日もそんな妄想をしては恐怖していたところ、ある朝ついに現実化してしまったそうです。
その話を読んでから、急に私は不安な気持ちになりました。
この頃の私は、40年も見たことがないからこそ、逆にこの平和が死ぬまで続くのかどうかが怖くなってきていたのだと思います。
「どうしよう、考えちゃだめだ、考えちゃだめだ、現実化してしまう!」と意識すればするほど、どんどん奴のことが頭を離れなくなりました。
毎日毎日恐怖の妄想を続けていたとき…
あるとき都内に住んでいる娘が初めて奴の幼体を見かけたそうです。
「あれがお母さんが言っていた奴?思わず悲鳴をあげそうになったわ」
東京生まれの東京育ちの娘は初めて奴を見たのです。
「そうだよ、あれが成長してCDくらいの大きさになるんだよ」
大きいと言っても手足が長いだけだと本人はタカをくくっていたそうです。
いやいや、本体がでかいんですよ、お嬢さん。。。
娘の住んでいる地域も以前は私も長年住んでいました。それでも一度も見かけたことがありません。
近づいてきてる!奴がどんどん近づいてきてる!
私はますます恐怖感を募らせました。
現実化する前に手を打たねば!
こうして「アラクノフォビアなんとかしようプロジェクト」を立ち上げた私は、ついにSRTに白羽の矢を立てたのです。
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