Ｍ：Ｉ　オンライン砂漠でオアシスを見つけろ！（1）

今からかれこれ15年くらい昔の話になります。

当時英会話を勉強したくなり、英語教材を買おうとネットで検索したことがあります。

たくさんの英語教材屋さんが検索で出てきました。

その中でトップページを見た瞬間

「おっ！？」と思わず釘付けになる魅力的なオンラインショップを発見。

のっけから

「うちの英会話教材をそんじょそこらのと一緒にするな」という自信たっぷりの文言がずらり。

この教材さえあればぐんぐん英会話が習得できるという説得力溢れる内容に思わず前のめり！

うんうん、と頷きながら読み進め、「すごい教材だ。買うわ、買う、絶対ここで買うよ！」と購入意欲は爆上がり！！

どこだ、購入ボタンはどこだ！?

しかしこの後1時間以上ははかかったと思います。延々スクロールし続けても購入ボタンはなかなか現れませんでした。

とにかく説明が長い！しつこいほどにこれでもかと教材の凄さをアピりまくる。

「お客様の声」も何十人ものお客様の一人一人の感想を全部一字一句もれなく商品説明文の中に投入＆搭載！

別ページを作って「続きはこちらへどうぞ」のリンクを貼っていないので、とにかく長い！長すぎ！

もちろんそんなものは読まずにスクロールしますよ。もう、買う気満々なのでね。

それでもどれだけスクロールし続けても一向に購入ボタンが現れない。

普通はここまで説明が長いオンラインショップの場合「今すぐ購入したい方はこちら！ 」と購入ボタンを数か所に貼り付けますがそれがない。（このショップの場合、少なくとも最低20個は購入ボタンを貼り付けたほうがよさそうだった。）

同じオンラインショップ運営者として「これはいかがなものか」と思いました。

さて、想像してみてください。

あなたは今、砂漠の中で遭難しています。炎天下の中、歩けども歩けどもオアシスが見つからない。喉は乾き、熱射病で頭はぼーっとしている。ふらつきながらよたよたと灼熱の砂漠の中をあてどもなくさまよい続ける…

ほんと、そんな感じで「これでもか」と英会話教材のすごさ、特長、他の教材よりどれだけ優れているかの情報量がハンパなく灼熱の太陽光線のようにじりじり照り付け、容赦なくドシャドシャ降り注がれるのであります。

もう、最後は泣きそうになりながらスクロールし続けましたよ。

「分かったからあ、すごいのは分かったから～。だからお願い、買うから。買わせてくださ～い。お願いします。もう勘弁してぇ～」(´；ω；`)ｳｯ…

という頭の中は熱中症レベルのカオス状態でひたすらスクロールし続けると…

ようやく

ようやく見えてきたのです！購入ボタンがっ！！

長かった・・・ああ、やっとここまで来た。

大喜びで購入ボタンというオアシスに駆けつけた貴女。迷わず頭からザブーン！と飛び込む勢いでしたが・・・そこで貴女は息を飲みます。

そこには予想外の最終関門が待っていたのです。

⇒続く