私が小学生の時のこと。
ある朝私のクラスに転校生の少年が現れました。都会から引っ越してきたとか。
先生に紹介されて壇上に立った少年は、こじゃれたチョコレートブラウンのランドセルをしょっていました。
当時、ランドセルと言えば男の子は黒、女の子は赤と決まっていたのでみんなも少しざわついていました。「ほぉー、さすが都会っ子は違うのぉ。」と感心しました。
が、その子の顔を一目見た瞬間、何か雷に打たれたかのような衝撃が全身に走ったのです。
「こ、こ、こ、この子の中には私と同じ血が流れている!!!」
どゆこと?どゆこと?どゆこと?💦
動揺する私。知らんわ、こんな子。都会に親戚がいるなんて聞いたことがない。苗字も私とは違うし。まさか生き分かれの双子?いやいや、顔は全然似てないし。
とまどう私をよそに、とにかく全身の血が騒ぐのですよ。うごめく、ざわめく、わめきだすみたいな。
そうして「あの衝撃は何だったんだ?」と首をひねりながら下校すると、隣家の祖父母宅に既に件の少年と母親が挨拶に来ていたのです。
そこで分かったのは彼は私のまたいとこだということ。
遠方に住んでいたし、ほとんど親戚付き合いがなかっため、彼らの存在を私たちは知らされていなかったのです。
それが都会から地元に戻ってきて、彼は私と同じクラスで初お目見えしたわけです。
それにしてもあの衝撃は文字通り血が騒いだっていうのでしょうかね?
まるで赤血球の1つ1つが磁石のように引き合って呼び合うような…
体の中で静かに流れていた小川がいきなり荒々しく波立つ川に変わったみたいに。
血筋・血族とか血のなせる業って本当にあるんだなーと思いました。
因みに向こうさんは私を見て何か感じたのかどうか、それはわかりません。
同じクラスの同級生になったとはいえ、全く交流がなかったので。
というか、これも血が騒ぐのか、本能的に「この子には近寄らないほうがいい」と感じて極力避けていたので。彼は色白の上品な顔立ちで手先が器用でアーティスティックな才能があり、周りは好意的に見ていたのですが・・・
しかし成長するに従って彼は問題児になり、成人してからは犯罪に手を染めるようになりました。
今は全く交流がありません。
同じ血が流れているとはいえ、そこはやっぱり、魂の学びや進化の度合いは違いますからね。
お盆の時期だからでしょうか、忘れていた何十年も前の不思議な体験をさっきふと思い出した次第。
<追記> 血が騒ぐ因縁話というものがあります。道ですれ違った見ず知らずの赤の他人をある人が刺殺したそうです。当初、その事件は単なる通りすがりの無差別殺人みたいなものとして扱われましたが、あとで警察の調べで、昔、加害者の祖父が被害者の祖父に殺されていたという衝撃の事実が判明します。
加害者は被害者とすれ違い様、なぜか突然「こいつは殺さなければならない!」と理由のない衝動に駆られたとのこと。これは実話だそうです。
血がそうさせたとしても、誰も救われない話です。。。



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